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重点的に鍛えたい部位こそ怪我をしやすい
筋トレには怪我がつきもの。とは言え、やっぱり怪我というのは恐ろしいですよね。完璧に防ぐのは難しいとしてもトレーニング前にはしっかりとストレッチをしてウォーミングアップするべきですし、栄養状態もなるべくリッチなコンディションをキープし無駄な怪我は予防したいところです。
ただ、実際に怪我をしてしまったとしても筋トレに対して投げやりになるべきではありません。
今回は重点的に鍛えたい部位であるが故に怪我の発生頻度も高い「大胸筋の肉離れ」についてです。
しっかりとした対処を行い、少しでも早い回復を目指すと共に、今回ご紹介するテーピングの方法によって大胸筋の可動範囲の制限と筋力サポートを行うのです。
大胸筋の激痛をテーピングで緩和する方法
ベンチプレスやダンベルベンチなど、可動範囲の広いフリーウェイト種目の最中に大胸筋の肉離れは多く発生します。
そこで、大胸筋へのテーピングは大胸筋の筋肉の収縮と伸展の範囲を制限しつつ、力が入った際にそれを少しサポートしてあげる意味で行われます。
腕の内側付け根から大胸筋体中央部の胸骨向けて扇状に展開しています。そこで、この扇状の形に沿うようにテーピングを行うのです。
この画像を見れば一目瞭然ですが、このテーピングをしたからといってそれだけで肉離れ治療が終わるわけでは無いことに注意してください。
痛みが酷い場合は病院を受診すべきですし、消炎剤や鎮痛剤なども場合によっては使うべきでしょう。
大胸筋負傷時の筋トレメニューは?
大胸筋は特に上半身の筋トレを行う場合、主動筋のみならず補助筋としても作用する重要な部位です。例えば肩のトレーニング種目である「ショルダープレス」を行う場合も、補助筋として大胸筋上部が若干動員されています。
また、筋力自体は発揮しなくとも、背中のトレーニング時に肩甲骨を寄せる動作を行えば自然と大胸筋も左右から後部側へと引っ張られることになります。この時、大胸筋の肉離れや負傷の度合いが酷ければ痛みを感じるはずです。
基本的に、筋力を発揮していなくとも痛みを覚える種目については控えるべきです。例えば背中の種目にしても両手を同時に使う種目は大胸筋が引っ張られやすいので、ワンハンドローイングや片手ラットプルダウン等で対処すべきでしょう。
肩のトレーニングについてもショルダープレスやサイドレイズ、リヤレイズ等全てを片手ずつ行う方が大胸筋への負担は軽くなります。
また、上半身の筋トレ頻度を落とし、下半身の筋トレの頻度を上げるというのも当然効果的です。
「筋疲労」であれば多少無理してでもトレーニングするべきですが、「怪我」の場合は徹底してその部位は休めるべきです。無理をしないよう、工夫しながら別の部位の筋トレに精を出すべきでしょう。