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貧血の原因は?
貧血とは血が薄いことによる体調悪化を指します。もう少し細かく説明すると血中のヘモグロビン(赤血球)の数が足りなくなり、酸素が上手く運搬されなくなってしまうためフラつきや吐き気がしてしまう症状のことです。
筋トレをしない人に対してその理由を尋ねると、中には「自分は貧血なので筋トレのような激しい運動は難しい」と答える人がいます。しかし、実はこれは大間違い。筋トレをやりつつ更に栄養面にまで気を配ることでむしろ貧血を治すことすら不可能ではないのです。
筋トレで貧血が治る理由
筋肉が鍛えられると体はその分より多くのエネルギーを必要とします。そしてエネルギーを運搬するために必要となる血液ももっともっと増やさなくてはならなくなります。
そうなると更に貧血が悪化してしまうのではないかと思うかもしれませんがこれは大間違いです。人間の体は環境に適応するために、血液をより多く作ろうと覚醒し始めるのです。
また、筋トレを始めると摂取する栄養素や食事、サプリメントにも気を配り始めます。体を作る行為と貧血を改善する行為は極めて近いものがあります。筋肉をつけるためには肉や魚を食べ、タンパク質を摂取する必要がありますが、このとき同時に鉄分等のミネラルもたっぷり補給できるというわけです。
筋トレ中に貧血が起きたら?
このように、体力面や栄養面から貧血解消に効果のある筋トレですが、逆に筋トレ中に頭がフラッとしてしまうケースはどうすれば良いのでしょうか。
まず、筋トレ中のフラつきですが、これは貧血というよりも酸欠による場合が多いのです。特にデッドリフトのように重い重量を少ないレップ数引き上げるような種目ではつい運動中に息を止めてしまいがちです。すると、数セット行っているうちにだんだん酸欠状態になってしまい、バーベルを引ききった瞬間にブラックアウトしてしまいそうになるんですね。
貧血にしろ酸欠にしろ、酸素が欠乏して意識が飛びそうになる事に違いはありませんから、このような体の異変を感じた場合は一旦トレーニングを中断し、深呼吸をしながら楽な姿勢で体を休めることが重要です。決して無理に続行してはいけません。
ふらつきが治まったら、軽い重量からトレーニングを再開しましょう。それでもどうしてもフラフラするようであればその日のトレーニングは終了です。呼吸に問題がなかったかも含めて次回のトレーニングの注意点を整理しておきましょう。